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生徒が指導法を提供してくれる 屋比久勲(指導者) 赴任した中学・高校の吹奏楽部を次々と名門へと生まれ変わらせた屋比久さん その指導の極意は、音楽指導を越えて、あらゆる分野に通じるものです。 指導する時に、先生方はよく生徒を叱りますよね。 だから、なんで僕は生徒を絶対に叱らないんですかって、 講習会などで必ず聞かれるんです。 これはどの教科にも通ずることだけど、例えば分数で躓いている生徒に 「なんでおまえは分からないんだ」って叱っても、分からないものは分かりません。 なぜ分からないのか、どうすれば分かるようになるのか、 指導者は生徒が理解できる方法を教えて納得させてあげればいいんです。 音楽も同じです。「こう吹いてごらん」「ダメか……」 「じゃ、こうしてごらん」「あぁできた」。 こうした過程を経ることで僕自身が、その生徒から指導法を勉強できるんです。 つまりできない生徒が僕に新しい指導法を提供してくれるわけ。 だから逆にお聞きするんです、どうして提供者を叱るんですかって。 僕に言わせれば生徒は「神様」なんです(笑)。 いい指導者っていうのは、いろいろな指導法を知っているんです。 僕が転任先の吹奏楽部を、すぐに全国大会に連れていけるのは、 これまで出会ったたくさんの生徒から習った指導法を用いて、 躓いている生徒を、導いてあげることができるからなんです。 いい医者であれば、患者さんの顔を見ただけでどの薬がいいかって分かるでしょう。 だから僕は名医になりたいんです。 そのためにはとにかくいろんな病気の患者さんと付き合いたいですね。 できない生徒がぐずぐずしているとイライラしてすぐ叱っちゃう人がほとんどだけど、 できなかった生徒ができるようになる瞬間っていうのは最高に嬉しいから、 生徒がうまくなることが僕の楽しみ、毎日が楽しくてしょうがないんです。 |
2026.02.08 |
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