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いつでも頭の中には親方が居る 河内國平(刀匠) 鎌倉・室町時代以来、約500年間技法が途絶えていた「乱れ映り」を現代に再現し、 刀剣界最高峰の賞である「正宗賞」を受賞した刀匠・河内國平さん、1941生 師匠の宮入昭平(人間国宝)という人を ひと言で言うと、日本の最後の職人だと思います。 日常生活や精神がちゃんとしていないと、いいものはつくれない という考えで、日々の生活態度にすごく厳しかった。 仕事場は信州にありましたが、入門したばかりの弟子の仕事は、 庭掃除と使い走りで3年間は土日祝日関係なし、休みはなかったですね。 また、仕事場に落ちている一本の釘を跨いだり、 針金の切れ端を捨てたりしただけで、 「これは鉄だぞ!」と真っ赤な顔をして烈火の如く怒りましたね。 本当に怖かったな。要は、鉄を扱う人間として、 釘一本でも粗末にすればいい仕事はできないということです。 親方は難しいことは何も言わないんです。 寝食を共にしながら、 とにかく親方のやっていることを体で覚えていく。 特に印象に残る言葉はありません。 それでも刀鍛冶の仕事は何もかも親方に教わった。 私がいいかげんな仕事をすれば親方が笑われるなと、 いまだに思うし、いつでも頭の中には親方が居る。 それに優れた鑑定家が見れば、 これは宮入の弟子の仕事やとすぐに分かりますから、 いいかげんな仕事はできない。 その意味では、細かい迷いはあっても、刀鍛冶をやめようというような迷いは、 いままで一回もなかった。本当にいい親方に巡り合えたと思います。 |
2026.04.19 |
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