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      次代に輝く社会を創る

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一語履歴WORD vol.970

次代に輝く社会を創る  櫛田建設株式会社

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一語履歴 vol.970
本当の教育者『みてござる』      ~西端春枝 (ニチイ創業者の妻)
一語履歴 vol.969
何故採用されているか         ~林南八(元トヨタ自動車技監査)
一語履歴 vol.968
強い組織とは あとから来る者のために どう生きたか 自分を鍛えるには
一語履歴 vol.967
逆境は友達になれる 希望が湧いてくる 四分六分主義 何もしないことに
一語履歴 vol.966
営業しなくていい 仕事の後一歩 徂徠訓 美とは どん底から這い上がる
一語履歴 vol.965
流している汗 深い喜び 這い上がる希望 覚悟は モノ言わすモノづくり
一語履歴 vol.964
連続した五年 功の成る日・禍の作る日 人間と接する 自分がどう働けば
一語履歴 vol.963
幸せの感じ方 学を志す 大事な時に 緊急事態に対処するには 弱き善人
一語履歴 vol.962
伸びる人の共通項 伸びるために 仕事を覚えるとは 素心規:師友への道
一語履歴 vol.961
ほんまが見えてくる 感謝をする日 一人に求むる無かれ 人が伸びる原則

本当の教育者『みてござる』
          西端春枝(ニチイ創業者の妻)

「仏の商人」と仰がれた夫の西端行雄さんと共に、
ニチイ(現イオンリテール)を創業し、二人三脚で発展させた西端春枝さんの実話。

真宗大谷派の僧侶でもあった春枝さんは、学生時代、通っていた大谷学園の校長先生
から、ある一つの言葉を繰り返し教えられ、生きる指針になったといいます。

当時、左藤義詮(ぎせん)という校長先生がおられて、
私が大谷にいる間、繰り返し繰り返し
おっしゃっていたのが「みてござる」という言葉でした。

左藤先生は立派なお寺の住職さんで、
後に大阪の知事になられた方ですけれども、
ある時大阪・船場の問屋さんにお説教に行かれるんです。
その問屋の玄関に立った時、大きな扁額があり、平仮名で

「みてござる」

と書いてあったらしいのです。上へ上がられたら応接間にも「みてござる」、
お手洗いにも「みてござる」、仏間にも「みてござる」の額が飾ってある。

それで左藤先生がご主人に
「珍しいですね。扁額はよう読まない難しい字が書かれてあるものなのに」
とお尋ねになったら、ご主人は次のような話を始められたのだそうです。
 
その方のお父さんは飛騨高山のご出身なのですが、
小さい時に父親を亡くされて貧乏のどん底でね。
お母さんが「どうしてもおまえを養えないから」
とおっしゃって、13歳で大阪に奉公に行かれるのです。

いよいよ明日は見知らぬ大阪に出発という日の晩、二人ともなかなか眠れない。
お母さんが「じゃあ、お話ししようか」と夜が白むまで子どもにお話をされました。

「貧乏でおまえに何もしてあげられなかった。
 何か餞別をしたいんだけど、それもできない。
 物を買うお金もないので、火にも焼けないし
 水にも流れない言葉をあなたに贈ります」
 
そう言ってお母さんが平仮名で書いて、
少年に手渡されたのが「みてござる」という言葉だったんです。
少年はその言葉を持って大阪に出るのですが、
やはり辛い船場でのご奉公があって、ある時淀川の堤防を歩きながら

「辛いなあ、お母さん恋しいなぁ。
 この川にはまれば楽になれるのに」

と思っていたら、ふと「みてござる」という言葉が
頭に浮かんで少年を引き戻すんですね。

それからも、先輩からいじめられたり、いろいろ辛い体験をされるのですが、
そういう時のお守りが常に「みてござる」だったといいます。

この方はやがて船場で店を張るまでに成功し、75歳でお亡くなりになられます。
臨終の場に息子たちや番頭さんを集めて

「いろいろお世話になりました。
 私はおかげさまで成功できたと思うけれども、
 それには、やはり目に見えない私を
 引っ張ってくれるものがあった。
 それが『みてござる』という言葉なんや。
 どうか子々孫々に伝えて長くわが家の家宝としてほしい」

と言われたというんです。

私は左藤先生に7年ほどお世話になりましたけれども、法話の時間に
「みてござる」という言葉を、先ほどのお話以外にも聞かされたのでした。
だからこそ皮膚の中から入ったのかなと思います。
左藤先生にしてみたら「言わずにおれない」
というお気持ちだったのでしょう。本当の教育者でした。


人を育てるとは その人の心に何を残せるか
2026.03.18

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