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松下幸之助の遺言 岩井虔(PHP研究所客員 [元専務] ) 個人店を一代で1兆円企業へと育て上げた経営の神様 松下幸之助氏の謦咳に接してきた岩井氏が四十一歳の時に 松下グループの幹部を対象とした研修を命ぜられ準備をしていた時、 松下幸之助は『指導者の条件』という本の中で、 人を生かす心得を百二項目記していましたが、 幹部研修時間は限られますので、その中から特別に十に絞って 人を生かす心得を皆で学ぶことを松下幸之助に提案したんです。 そこには「志を立てる」「自らを知る」「衆知を集める」などの 項目を挙げましたが、これを見た松下幸之助は、 「君、一つ大事なものが欠けとるな、何か分かるか」 「いや、分かりません。何でしょうか」 「愛嬌や。愛嬌が入っとらんな」。 「上司の一番の仕事は、部下にええ仕事をさせることやな。 ところがうちも組織が大きくなって 何か偉そうにしたり、 ケチをつけるのが 上司の責任と錯覚しておる者が 多くなったように思えてならんのや。 君、皆に言うといてくれ。 あなたは部下に対して愛嬌がありますか、 なければ失格やと。これは松下幸之助の遺言やと」。 |
2025.12.29 |
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